お墓や霊園にはいつ行ってる?墓参りに行く人と行かない人の理由
お盆やお彼岸になると、お墓や霊園には多くの人がお参りにやって来ます。このお墓参りですが、毎年お墓の掃除や参拝を習慣として行っている人もいれば、そもそも墓所に行かないという人もいますよね。行くとしたら、どのタイミングで行くのでしょう?お盆やお彼岸?それとも命日?そこで今回は、お墓参りに行くか行かないか、行くならいつなのかを、アンケートを取って調査してみました。
【質問】
お盆やお彼岸に、お墓参りは行きますか?
【回答数】
●行く:60
●行かない:38
●命日に行く:2
休日と重なり、親戚が集まりやすいお盆・お彼岸が堂々の1番
アンケートの結果、お盆やお彼岸にお墓を訪れる人が6割で、最も多い結果となりました。
- 仕事などの関係で若干ずれたりすることはありますが、毎年行くようにしています。(40代/女性/専業主婦)
- そういう時じゃないとなかなか行く機会がないので、毎回墓参りに行っています。(30代/女性/パートアルバイト)
- 亡くなった祖父やあまり会う機会のない親戚と会う機会であるため。(20代/女性/パートアルバイト)
- 毎年実家に帰ることにしていますので、行きますね。従弟なども一緒です。(30代/女性/会社員)
- 祖父母のお墓しかまだないが、せめて盆・お彼岸だけでもお墓参りに子どもを連れて行きます。 成長している姿を見せ、これからも自分たちを見守ってて欲しいという気持ちで行ってます。(50代/女性/専業主婦)
親戚とのコミュニケーションを取る場としても、お盆のお墓参りは一役買っているようです。確かに、お盆休みというまとまった休日があれば、お墓が遠方でも訪れやすいですよね。お彼岸も祝日があるので、親戚同士に共通した休みがあることが、お盆・お彼岸にお墓参りする人の多さに繋がっていると考えられます。また、故人を悼むだけではなく、現状報告をして心を整理させることも、お墓参りの目的となっているようです。
「行かない」のではなく、「行けない」が正解
お墓参りに行かない人は約4割と2番目に多く、行くとしても命日という人は僅か2名でした。
- サービス業のためお盆やお彼岸の時期に合わせて実家に帰るのが難しくなかなか行けていない。実家に帰った際に時間があえば時期に関わらず行く。(30代/女性/会社員)
- 行きたいとは思っているが、かなり遠方なのでなかなか行くことができない(30代/女性/専業主婦)
- 今まで行った事がないです。どこでも見守ってくれているという考えの親なのでお盆の時期は祖母の家に行って仏壇にお参りする形となります。(20代/女性/専業主婦)
- お盆にお墓参りに行く文化も大切にしたいとは思うが、やはり命日の日は今でも忘れられず、その日にお参りする方が良いと感じられるから。(20代/男性/学生)
行かない理由ではなく、行けない理由が多く見られました。土日祝日が休日になりにくい仕事の人は、お盆やお彼岸に休みが取れず、その時期にお墓参りできません。更に、遠方であれば時間と交通費がかかる為、それが積極的に足を運べない原因として挙げられます。また、お墓ではなく仏壇に手を合わせる等、お墓に対する考え方によってもお墓参りの有無が左右されそうです。
命日にお墓参りをするという人は、故人が亡くなった日の印象が強いようで、その日にお参りするそうです。亡くなった日に手を合わせることで、より深く故人を思い起こすことができるのかもしれませんね。
お盆とお彼岸の墓参りが多いが、それは誰の為?
今回のアンケートでは、行きたいけれど行けないと答えた人を含めると、約9割の人がお墓参りをするという結果となりました。いなくなってしまった故人へ思いをはせる行事ですから、行くべきと考える人が多いのも頷けます。しかし、故人を忍ぶ行為だけが目的なのかというと、どうやら違うようです。お墓参りは本来故人の供養の為に行われますが、普段なかなか会えない親戚と会うことが目的にもなっていることが分かりました。お盆とお彼岸がどういう日なのかを知っている上で、それを理由に墓参りをするという解答がほぼ無かったことからも、墓参りへの意識が故人だけでなく生きている自分達にも向けられていることが分かりますね。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年01月10日~2017年01月24日
■有効回答数:100サンプル