家族の納骨堂、一風変わった屋内墓苑・室内墓苑ってどうなの?
納骨堂は大切な家族が最後に眠る場所ですので、新しくお墓を購入して故人への思いを形に残したいという方も多いのではないでしょうか。
今までは屋外の墓苑に設置する事が普通でしたが、取り回しの良さから屋内墓苑・室内墓苑も人気を集めています。
今回は「家族のお墓を購入するなら屋外が良いか、屋内が良いか」のアンケート調査を行いました。みなさんはお墓の場所についてどの様な考えを持っているのでしょうか。
【質問】
家族のお墓を新しく買うとしたら、屋内墓苑と従来型の屋外墓苑、どちらがいいですか?
【回答数】
●屋外墓苑:54
●屋内墓苑:46
日本のお墓と言えばやっぱりこっち?
アンケートは従来通りの「屋外墓地」が僅かに多い結果となりました。
・日当たりの良い、自然の中で供養してもらえると嬉しいかなという気持ちです。(40代/女性/個人事業主)
・外の空気を吸わせてあげたいのと屋内より窮屈感がない気がするためです。(20代/男性/学生)
・屋内墓苑には何となく抵抗がある。屋外墓苑を望むのは古い人間だからだと思う。(30代/男性/個人事業主)
・屋内墓苑というものに馴染みがなく、お手入れ等どのように対応すればいいのか分からないため、この選択肢を選びました。(20代/女性/個人事業主)
自然の空気と開放感で故人を安らかに眠らせてあげたい、と言った旨の回答が多く見られました。残された遺族が故人にしてあげられるのは心の所作、文字通り「土に還す」事で故人を送り出す人々の気持ちも自然と落ち着くのではないでしょうか。
比較的新しいシステムである屋内墓苑に戸惑う人も少なくないようで、日本らしさを色濃く残す屋外墓苑は未だに「人生終焉の安息の地」として根強い人気がみられます。
遺族や親戚、お墓を訪れる人の事を考えるなら・・・?
アンケートの結果は「屋内墓苑」がやや従来型の屋外墓苑を下回る形となりました。
・屋外とは違い、天気に左右されることなく親戚に迷惑がかからないと思うからです。(30代/女性/パート・アルバイト)
・屋外は雨の日だと大変ですし、屋内なら費用もあまりかからないというイメージがあります。(40代/男性/無職)
・外にあると管理が大変だと思うし、屋内の方が参りやすいと思うから(40代/女性/正社員)
・屋外だと雑草除去や墓石の痛みが激しい。また雨の日に屋外に墓参りに行くのは大変だから。(30代/女性/派遣社員)
なんと言っても屋内墓苑は「雨風にさらされない」と言う事が強みとして認識されていますね。お掃除など墓石を管理する遺族や定期的にお墓参りに訪れる親戚や友人に配慮して屋内墓苑を希望する声が挙がっています。お手入れや雨天の煩わしさが少なく通いやすい屋内墓苑は「死後時間が経過しても、出来るだけ故人の元へ来てあげて欲しい」という思いから選ばれているようです。
故人の為に、家族がどうしてあげたいか
霊魂や死んだ後の世界観という文化が色濃い日本では、まだ従来の伝統的な屋外墓苑の方が「故人が自然の中で穏やかに眠る事が出来る」という点で人気なようです。
屋内墓苑は多少とっつきづらさが残るものの、お手入れやお墓参りのしやすさから故人と生前に関わりのあった人が墓苑に訪れやすく、結果的に「故人にさびしい思いをさせない」という事がポイントになっています。
「ゆっくり休んでね」「また会いに来るよ」など故人に対して家族がどのような気持ちを示しているのか、お墓の場所からだけでも少し感じ取る事が出来そうですね。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年06月28日~2017年07月12日
■有効回答数:100サンプル