家族葬・一日葬・密葬…自分の葬儀はどのスタイルがいい?
葬儀のスタイルは、昔と違ってさまざまな方法が選べるようになりました。家族だけに見守られながら行われる家族葬もあれば、通夜を行わない告別式と火葬のみというシンプルな一日葬もあります。また、近しい間柄の人のみで行う密葬というスタイルも話題となっています。自分のみに万が一のことがあった場合、どのような葬儀にしてもらいたいかを伝えておくためにも、それぞれの特徴やメリットを知っておきたいものです。
そこで、今回は自身の葬儀の場合、どのようなスタイルを希望するかを調査してみました。
【質問】
ご自身の葬式の場合、大人数がいい?親族だけがいい?
【回答数】
●親族と友人のみ:50
●親族だけ:46
●大人数:4
人数が多ければいいわけじゃない!避けたい中身の薄い葬式
アンケートの結果を見ると、親族と友人のみに見送られたいと回答した人が多いことがわかります。少人数であっても自分を思ってくれる人や親しい人たちに囲まれて最後の見送りをしてもらいたいと考える人が多く見られます。また、葬式のスタイルによってかかる費用も異なるため、その点も考慮する人も多数いるようです。
- 形式だけのさほど親しくない人を呼ぶぐらいであれば、数少なくても親族と友人のみでひっそりと送ってもらいたい。派手なものよりも質素なものを好むので。(30代/女性/会社員)
- 今までたくさんの葬儀に出てきた。親しい者たちに囲まれ見送られる方が、温かい感動的な雰囲気になっていた。その為、親族、友人の来てくれる式がよい。(30代/女性/パートアルバイト)
- あまり大きくなり過ぎると、葬式後の御礼等も大変になりがちなので、出来るだけ大人数にならない方が良いと思います。(50代/男性/会社員)
形ばかりの式や人数だけ多くても中身の薄い葬式は避けたいという考えが見て取れます。これまでの自分自身の周囲の人との関わり方が、葬式のスタイルにも影響しているのではないでしょうか。今後、葬式に参列する機会があるときは、自分の将来に重ね合わせてみると理想のスタイルがみつかるかもしれませんね。周囲への対応やお返しなど、家族への負担が気になる人は、万が一のことを考えて家族と葬式のスタイルについて話し合っておくと安心です。
費用を抑えて資産として残す派!人との繋がりも大切にしたい派!
アンケート調査の結果、親族と友人のみに次いで多かったのが親族だけの家族葬です。大人数に見送られたいと回答したのは少数という結果となりました。全体的に見て、盛大に行われる式よりもシンプルな葬式を希望する人が多いことがわかりますね。
- 大々的にやるのは有名人や企業のトップなど利益還元のできる人のことだと思っています。一般人が無理に大きな式をして葬式貧乏になってしまうよりは、あとの身内に少しでも資産を残してあげたいのでひっそりと送ってもらえれば構いません。(30代/女性/専業主婦)
- 夫が先に死んでしまった場合、私達には子供がいないので私の葬式は多分姪に頼むことになると思います。体力的にも金銭的にも負担はかけさせたくないので。(40代/女性/専業主婦)
- もちろん、同年代の友人や知人に送られるといった、順番で先ということではなく、大往生の年齢であっても世代に関係なく友人知人ができ、理想的に子孫が繁栄した中で、大人数に見送られるという状況であれば理想的に感じます。(30代/女性/専業主婦)
盛大に大人数で行われる葬式に対して、有名人や企業のトップの葬式というイメージを持つ人もいるようです。大人数に見送られる式を望む人は、親族との関係が円満で人との繋がりを大切にしていた証と感じているのかもしれません。しかし、葬式を行うのは本人ではないため、希望があれば生前に伝えておく必要がありそうです。
葬式費用の心配だけでなく頂いた香典へのお返しも忘れずに
葬式のスタイルはさまざまですが、見送られ方や費用についての考えをまとめることで希望する形を思い描くことができるのではないでしょうか。葬式は、故人とのお別れをする最後の時です。これまでお世話になった方や人との繋がりも頭に入れながら、自分に合ったスタイルを選びましょう。葬式費用は、大人数で行うよりも家族や知人のみで行うほうが抑えることができます。香典を頂いた方にはお返しをするのがマナーですから、失礼のないようにしっかりとした対応を心がけましょう。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年01月10日~2017年01月24日
■有効回答数:100サンプル